小松淵の大蛇伝説

17番運行
物語部門

小松淵の大蛇伝説

新松本町若連囃子:泉田囃子若連

解説

 およそ一二〇〇年前、僧侶「源翁」によって発見された温泉郷、この地に伝わる民話。
 肘折温泉の入り口にある「小松淵」には大蛇伝説があります。その昔、小松淵には大蛇が棲みついていました。この大蛇はいたずら好きで、赤い橋に化けて「村人」を川に落としたり、大雨を降らせて田畑を流してしまうなどやりたい放題。「村人」は「小松淵の主」と呼んで恐れました。この話を聞いた時の藩主「戸澤正誠」は(肘折大蛇を討伐せよ)と、「小山八郎」を遣わせます。
 蛇が潜む洞穴に忍びこんだ「八郎」は大格闘の末、見事「小松淵の主」を成敗しました。この時、吹き出した大蛇の血は七日七晩、銅山川を赤く染めたと伝わっています。また、この伝説の舞台となった大蔵村には家々を神楽が周る風習が有りましたが、後継者不在の為、現在は行われておりません。当時の風景を偲び五穀豊穣、家内安全、無病息災、開運招福を、この山車を通して願うものです。

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