時は平安時代。朝廷に半旗を翻した平将門は、興世王らと関八州を掌握しますが、朝廷はこれを放っておくまいと、将門討伐の勅命を出します。討ち手により放たれた鏑矢は確かに将門を貫きましたが、打ち落としたはずの将門の首はどこかへ消え、行方が分からなくなってしまいます。 さて、この一件で将門の祟りを案じるのは、都で評判の若き陰陽師・安倍晴明と友人で笛の名手である源博雅。ある日二人は、糸滝と名のる娘に出会います。博雅がひと目で心奪われた美しき彼女の正体は、実は将門の妹・滝夜叉姫で…。怪異の続く京の都で、渦巻く陰謀。将門の蘇生を企む者たちに、安倍晴明たちが立ち向かいます。