風流 萩野・仁田山鹿子踊り伝説

15番運行
物語部門

風流萩野・仁田山鹿子踊り伝説

落合町若連囃子:萩野囃子若連
ゆめりあ展示

解説

鹿子踊りには二つの伝説がある。
遠い昔、小倉山にカモシカが群がり、踊りたわむれていた。この年は天候に恵まれ、五日ごとに風が吹いて十日ごとに雨が降り、とても豊作で、村人は「これはめでたい。カモシカの踊りのお陰だ」と、この踊りをまねて踊るようになったという。
一方、天平の昔、将軍大野東人が蝦夷討伐で仁田山に陣を張り、東人は兵士の一行を慰めるため村人に踊りを所望した。マタギの親方助十郎が、若者にカモシカやクマの頭骨をかぶらせ毛皮を着せて即興の踊りを披露し、東人は助十郎の功を讃えて一巻の巻物を与えた。
鹿子踊りのカモシカは山の精霊の象徴で、里人に豊作を恵んでくれるということを形にしたのが鹿子踊りであり、踊りと伝説が遠い昔より現代まで受け継がれ、今年も五穀豊穣を願い奉納される。
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