風流 菅原伝授手習鑑吉田社頭車引の場

11番運行
歌舞伎部門

風流菅原伝授手習鑑吉田社頭車引の場

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連

解説

時は平安朝延喜の御代、学者、政治家として歴史上で有名な菅原道真公は、ライバルである藤原時平にとっては目の上のコブであった。そこで道真を落としいれるために、道真謀反のたくらみありと帝にざん言し、道真は遠い筑紫の地に流される事になる。
菅原家再興につくす、梅王丸、桜丸と時平のためにはたらく松王丸はもともと三つ子の兄弟だが、今は敵同志。吉田社頭に、時平の車が通りかかったのを幸いに梅王、桜丸は、思う存分恨みを晴らそうと、行列の前に立ちふさがり、供をしていた松王丸と車前で烈しく争うが、車を踏み破って姿をあらわした時平大臣の威にうたれ、意趣を残し後日を期して別れる。吉田社頭三兄弟車引の名場面である。
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