風流 戸澤藩馬標三階笠の由来

5番運行
物語部門

風流戸澤藩馬標三階笠の由来

横町・下万場町若連囃子:小月野囃子若連

解説

新庄藩祖戸沢政盛の父盛安は、戦国時代の天正年間に、豊臣秀吉の小田原征伐に参陣し、ある城攻めで先陣を承わり、勇躍猛進、真っ先に城壁をよじ登り見事一番乗りの勝どきを挙げた。その時家来の一人が足軽のかぶっていた陣笠をとり、三枚重ねに槍にさして、大きく振った。これが本陣の秀吉の目にとまり、戸沢盛安は大いにその武勇をほめたたえられた。以後、この由来をもって、戸沢家の馬標は三階笠と定められた。現在は、泉田八幡神社の社殿にそれぞれ大、中、小の三つの笠と、上に戸沢家の定紋九曜の紋をはめ込み下に鉄の石突のついた長さ二間半の竹棹が納められている。
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