平知盛は、仁平二年(一一五二年)に清盛の四男として生れる。兄弟の中で清盛の寵愛を一身に受け寿永元年(一一八二年)には従二位権中納言に昇進する。
また源平の戦いに勇名を馳せる。碇知盛で名高い浄瑠璃「義経千本桜」(二段目の切、渡海屋銀平の段)では壇の浦で入水と見せかけた知盛が大物の浦の回船問屋渡海屋銀平になりすまし典侍の局と共に安徳帝を守って秘かに平家の再挙をはかる。
時節到来し知盛は亡霊の装いで、大物の浦から船出する義経のあとを追うが、敗れて碇を背に海底に沈む、文治元年(一一八五年)三十四才であった。
安徳帝は無事保護され、二段目幕切れと安堵した知盛は『きのうの怨は今日の味方、あら心安し嬉しやな、是ぞこの世のいとまごい』と龍顔を拝しながら入水。知盛の悲壮な最期を舞台で繰り広げられるという浄瑠璃の中の最高の傑作といわれております。
また源平の戦いに勇名を馳せる。碇知盛で名高い浄瑠璃「義経千本桜」(二段目の切、渡海屋銀平の段)では壇の浦で入水と見せかけた知盛が大物の浦の回船問屋渡海屋銀平になりすまし典侍の局と共に安徳帝を守って秘かに平家の再挙をはかる。
時節到来し知盛は亡霊の装いで、大物の浦から船出する義経のあとを追うが、敗れて碇を背に海底に沈む、文治元年(一一八五年)三十四才であった。
安徳帝は無事保護され、二段目幕切れと安堵した知盛は『きのうの怨は今日の味方、あら心安し嬉しやな、是ぞこの世のいとまごい』と龍顔を拝しながら入水。知盛の悲壮な最期を舞台で繰り広げられるという浄瑠璃の中の最高の傑作といわれております。