風流 勧進帳

10番運行
歌舞伎部門

風流勧進帳

上万場町若連囃子:小泉囃子若連

解説

兄源頼朝の逮捕の手を逃れ、山伏姿に身を変え奥州に落ちのびる義経主従を「安宅の関」の関守富樫左衛門が怪しんで詮議し、東大寺建立のための諸国勧進(寄付進め)の僧であれば勧進帳を所持している筈だから読めと退求する。弁慶は白紙の巻物を勧進帳と偽わり大胆にも読み上げる。この時富樫が覗くのを弁慶がはずし“山伏問答”の末ようやく関所通過を認められるが、強力姿に身をやつした義経を番卒が見とがめ、あわや露顕したかと思った時、弁慶の機転で義経を金剛杖で打ちつけ、漸くのことで虎口を脱し落ちのびるのでした。
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