風流 「助六由縁江戸桜」三浦屋店先の場

3番運行
歌舞伎部門

風流「助六由縁江戸桜」三浦屋店先の場

大正町若連囃子:休場囃子若連

解説

江戸時代の吉原は全く歓薬の巷であった。金も権力もある武士で、郭通いの老伊達者意休と町人の代表助六が吉原全盛の傾城揚巻を張り合う。助六と名乗っているが、実は曽我五郎時政で父の仇工藤祐経を狙う一方紛失した「友切丸」の名刀の詮議をする為この盛場へ通っているのである。ある日意休が三浦屋の店先の床机に腰かけ恋敵助六の悪口を並べるが揚巻は意休をののしる。そこに現れた助六に傾城衆は「あれは助六さん」と大歓迎、吹いつこ煙管を助六に差し出す。意休は「俺にも一つ」と手を出すが助六は煙管を足の先に挟んでつきつけたので、意休はかっとなって刀を抜こうとした。この刀がまさに「友切丸」である。助六は是非刀を抜かせようとせまったが、意休は抜かない。
助六は残念がる。御存知、歌舞伎十八番の名場面です。
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