風流 土蜘蛛

9番運行
歌舞伎部門

風流土蜘蛛

常仲町若連囃子:升形若連

解説

平家物語「剣の巻」に頼光奇病にかかりいかに落せど落ちず後には毎々発しけり。或時又大事にいたりて少し減につきてさめ方になり(中略)夜深方の事なれば頼光少しまどろむ。幽なる燭の影より長さ七尺ばかりなる法師歩み寄りて縄をさばきて頼光につけんとす、頼光これに驚きてがばと起き枕に立置かれたる膝丸おっ取りて、はたと切る。四天王の者共聞きつけて走り寄り何事にて侯と申しければ云々とぞ宜る燭台の下見れば血こぼれたり、之を追い行く程に北野の後に大なる塚あり、かの塚に入りたりければ塚を掘り崩して見る程に中より土蜘蛛の精魂が現れ千筋の糸を投げかけて苦しめたが遂に搦めて参りたり(中略)これより名剣膝丸をば蜘蛛切とぞ号しける……とあるのに取材して歌舞伎顔見世の狂言といたし主人公には白拍子妻菊が蜘蛛の精になり各名優が競って演じた名場面です。
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