風流 八俣遠呂智

20番運行
物語部門

風流八俣遠呂智

下金沢町若連囃子:鳥越囃子若連

解説

高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河の上流鳥髪で美しい娘(櫛名田比売)を間にして泣いている老夫婦に出会った。
夫婦には八人の娘がいたが、毎年現れる八俣遠呂智という八つの頭を持ち、ホオズキの様に真赤な目の巨大な怪物に食べられてしまい、今年もこのままでは最後の娘も怪物の餌食となってしまうという。それを聞いた須佐之男命は、娘との結婚を条件に八俣遠呂智退治を請け負った。
彼は夫婦に八塩折之酒を醸造させ、その酒を満たした八艘の酒船を置かせた。須佐之男命は、現れた怪物が酒を飲んで酔ったところを十拳剣で切り刻み、肥河はその血で真赤に染まった。その時、切り刻んだ尾から大刀が出てきた。不思議に思った須佐之男命は、この大刀(天叢雲剣)を天照大御神に献上した。
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