風流 歌舞伎十八番「碇知盛」

2番運行
歌舞伎部門

風流歌舞伎十八番「碇知盛」

南本町若連囃子:関屋囃子若連

解説

知盛は幼い安徳帝を奉じて我が子と見せかけ、乳人典待局を女房に仕立てひそかに源氏へ報復の機会をうかがっていた。しかし計画はすべて義経に見破られ平家方は全滅した。もはや最期と、典待局は、安徳帝を抱いて入水しようとするが義経の手に捕えられてしまう。知盛は満身に矢傷を負いながらも義経に立ち向うが、局が幼帝の守護をきめるのを見届けると、よろめく足で岩の上にのぼって、大碇をつないだ綱をからだに巻きつけ、その碇をかつぎ上げて海に投げ込み、自らもまたそれに引きずられて海中に身を投じる。通称「碇知盛」の名の通り、悲愴な最期の場面である。
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