風流 京鹿子娘道成寺

2番運行
歌舞伎部門

風流京鹿子娘道成寺

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

「鐘に恨みは数々ござる」の名せりふと共に、女方舞踊の最高傑作といわれる「京鹿子娘道成寺」数ある道成寺物の代表作です。
恋する男安珍の跡を追って、白拍子花子に身をやつした清姫は、安珍のかくれた紀州道成寺に到着した。しかし、寺僧たちは、女人禁制をたてに清姫を門内に入れない。そして、白拍子ならば一曲舞えば許してやろうというので、花子は喜んで舞い、舞に寺僧達が酔いしれている間の隙をうかがって、かねて目をつけていた鐘(安珍を隠してある)に近寄り蛇体となって鐘にまつわりつくと、恋の炎に鐘はとけ、男もとけ殺されようとする。
これを押えようとした道成寺の寺侍、大館左馬五郎の大活躍の場面で、いわゆる歌舞伎十八番中の荒事風「押し戻し」の舞台です。
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