御曹子源義経は、北方の千島の都喜見城に住むかねひら大日の法という兵法を所持していることを聞く。四国のとさの港から船で出発し、馬頭人の住む王せん島、裸島、女護の島、菩薩島、蝦夷が島を経て、ようやく千島にたどり着くと、そこには背たけ十六丈、手足八つ、角は三十もあるかねひら大王がいて面会することができた。王は義経の笛の吹奏に喜び、所望のものを取らすが、大日の法についてはついに口を開かなかった。しかし、大王の娘の朝日天女が手引きをしてくれ、義経が大日の法の巻物を書き写し終えると巻物は白てしまった。それを知った大王が怒り狂い討手を差しむけるが、義経は、朝日天女が教えてくれた手段でうまく逃げることができる。
悲劇の国民的ヒーロー源義経にまつわる御伽草子を、沖の町若連の力作でここに再現する。
悲劇の国民的ヒーロー源義経にまつわる御伽草子を、沖の町若連の力作でここに再現する。