風流 羅生門の鬼

13番運行
物語部門

風流羅生門の鬼

常仲町若連囃子:升形囃子若連

解説

平安の昔、都の羅生門に夜な夜な鬼が現れ、人々を苦しめるという噂を聞いた時の天皇はただちに武将源頼光に鬼退治を命じた。勅命を受けた頼光は、家臣の中で四天王と呼ばれている勇将のうち、特に武勇に優れた渡辺綱を羅生門に向かわせた。門前に眼光鋭く腕組みをして待つこと数夜、よふけに及び一瞬の微睡みをついて兜に鬼の爪が突き刺さった。この瞬間を待ってたとばかりに一刀のもとに二の腕から切り落とし、主源頼光を勅命に奉じせしめたという、剛毅の勇将渡辺綱の武勇伝であります。後日、津の国の伯母に化けた鬼が、綱の真心を欺き腕を取り返したが、羅生門に鬼は現れなくなったという。
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