平家滅亡後、源氏に捕らえられた景清は、洞窟の中で牢屋に入れられ、「敵からもらったものは食べたくない」と水さえ口にしませんでした。源氏の武将は、景清を源氏の味方につけるため、平家の重宝である琵琶と笛の行方を聞き出そうとしますが、景清は答えません。そこで、源氏の武将は、景清の妻と娘に音曲を演奏させ、新庄を和らげようとしましたが、それでは手ぬるいと景清の妻と娘を牢の前に連れてきて責めます。これを見て景清は、これまでずっと耐えてきた怒りを爆発させ大暴れし、牢を破って妻たちを逃がしたのでした。