悲劇の英雄ヤマトタケルは、父の命を勘違いし兄を殺してしまいました。この荒々しい性格に恐れをなした父は、クマソ兄弟の征伐に向かわせ自分から遠ざけようとしました。各地を平定しつつ駿河国入った時、タケルは豪族により炎の野に放置されました。草薙剣を使い九死に一生を得ました。次に舟で安房に行く途中、海神の怒りにふれ船が進まなくなってしまいましたが、オトタチバナヒメが身を投じて海を鎮めたため渡ることが出来ました。さらに東へ進み伊吹山へ山の神を討ちに向かいましたが、戦いに敗れ、その後病に倒れ命を落としてしまいます。すると御陵から彼の魂が白鳥となり、海の彼方へ飛び立っていったという神話です。
