風流 五条大橋

9番運行
物語部門

風流五条大橋

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

昔、京の都の五条大橋に、「身の丈一丈(三メートル)あまりの、大入道が夜ごと現れ、刀を奪い取るそうな」という噂が立ちました。さて、今宵十五夜の月夜、稚児姿の少年が笛を吹きながら橋に差しかかり、大入道が立て掛けた薙刀を飛び越しました。烈火のごとく憤った入道は薙刀を取って少年に斬りかかりますが、少年は飛鳥のごとく、ひらり、ひらりと舞い上がり、さすがの入道も恐れ入ってしまいます。主従の誓いを立て、以後影の形に添うがごとく献身した武蔵坊弁慶と牛若丸(後の源義経)の、これが初めての出合「五条大橋」でありました。
戻る