風流 碇知盛

3番運行
歌舞伎部門

風流碇知盛

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

能舟弁慶を主題とした狂言で、原名題は、義経千本桜二段目の「渡海屋大物浦」の場面です。壇の浦で滅びた平家の将軍知盛が、渡海屋銀平と変名、安徳天皇を我が子と偽り、平家再興の時機を待つ、義経は、兄に追われ九州の尾形氏を頼り、逃れ行く途中、大物浦で銀平に舟を依頼する。銀平は、義経と見破り、舟の中で討とうと計略を廻らすが、裏をかかれ力尽きる。帝は、義経に一命を保護され「我を供奏なし、永々の介抱は、そちの情、今また助しは、義経の情ならば仇に思うな知盛」と申され、知盛は、帝の将来を義経に託し、碇を背負い海中に沈み行く。
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