風流 葵上

13番運行
歌舞伎部門

風流葵上

馬喰町若連囃子:不明

解説

源氏の北の方である左大臣の女葵上が物の怪に悩まされるので、その物の怪の本体を知るために、照日の巫女を呼んで梓にかけさせると、破れ車に乗った六条御息所の生霊が現れ出て、源氏の愛を失った怨みを述べ、葵上に崇りをなさろうとするので、巫女はその心を諭させんと努力する。然し怨霊の嫉妬心は益々募り葵上を連れ行こうとする。
そこで大急ぎで横川の小聖を呼び迎えて加持をさせると怨霊は鬼女の姿と変じ、猶も葵上に崇らうとしたが、終りに行者に祈り伏けられ、心を和らげて成仏得脱の身となるのである。
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