風流 「山車由来」

8番運行
物語部門

風流「山車由来」

沖の町若連囃子:不明

解説

二百余年前の宝歴五年大飢饉がこの地方を襲い民心は不安に戦慄いを。殿様は翌六年天満宮のお祭に山車を飾り付世直しと豊作を祈願も併せ民心の鼓舞を計った。
この祭りは次第に盛大になった、のち十代藩正主令公の奥方幸子姫は遠く九州島津家から嫁したが異郷での無聊を癒すべく京都の人形師を雇って人形を作らせたがそれを町民にも下げ与えたので山車は一段と華麗さを増した、これが盛大な山車祭の起源である。
この場面は殿様から人形を戴くぺく庄屋が参上したところである。かくの如く情け深い領主と素朴な人心の融和が昔からの伝統であり四万市民が郷土に誇りを抱く所以である。
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