風流 鞍馬山

7番運行
物語部門

風流鞍馬山

下金沢町若連囃子:不明

解説

何時の日か平家をたおし源氏の白旗を天下になびかせねばうつばつたる闘志に燃える沙那王(後の牛若丸)は日毎、夜毎、激しい剣の修行に打ちこむ。
師は鞍馬山の大憎正(東光坊蓮忍)相手は鳥天狗たち(覚日律師たち)
なにしろ相手は身のかるいことこの上ない。高い木の枝に飛びついたり、枝から枝へ飛んだ力そんなことは朝飯前。しかもいずれも大僧正の弟子だから剣法にも通じている。それがよつてたかつて沙那王をほんろうし打ちすえる。沙那王は耐えた。胸に秘めた大いなる野望が沙那王を支えそして励ました。ひと月、ふた月、いつしか沙那王は師も舌をまくほどの腕になっていた。暗夜に梢を渡るムササビを目をつぶったまゝで打ち落すことも出来る。
やがて金売吉次らと共に山を下る沙那王…それは輝かしい未来へのそして不幸な末路への第一歩であった。
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