風流 戻橋

6番運行
歌舞伎部門

風流戻橋

茶屋町鍛冶町若連囃子:不明

解説

源頼光の四天王の一人渡辺網は、内裏警衛の任を帯びて都に上っていた。綱は主君の命を受け、維仲郷の姫君の許え恋文を届けた。その帰途一条戻橋に差しかかる。
時は卯の衣、香り月冴える初夏の宵、被衣を覆った女現われ道連れとなる。その女のあまりの美しさに綱は思わず見惚れるが水面に映った形相恐ろしき鬼女姿に我に返り、主君より賜りし、名刀髭切の太刀で鬼女の腕を切落す。鬼女は轟く雷鳴と稲妻に映える雲中に姿を消え失せるという歌舞伎の名場面であります。
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