風流 蘭平物狂の場

21番運行
歌舞伎部門

風流蘭平物狂の場

馬喰町若連囃子:飛田囃子若連

解説

蘭平は、悴・繁蔵が自分を差しおいて主君である在原行平暗殺犯の追手役に任ぜられたことを不満に思い、自分に行かせてほしいと申し出ますが、取り立ててもらえません。それは蘭平の、刀を見ると錯乱するという奇病のせいでした。「蘭平物狂」とは、勇ましい蘭平が刀を見て正気を失い、乱心して踊り狂うところから名付けられました。歌舞伎の中でも群を抜く大掛かりな立回りが最大の見どころです。倭仮名在原系図として浅田一鳥、浪岡鯨児らが合作した時代物浄瑠璃全五段のうち、四段目にあたります。応天門放火事件(貞観八年八六六年)が基。
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