筑前小早川家家臣岩見重太郎は、当時名だたる剣豪であった。岩見重太郎はより剣の道を極めるため、武者修行の旅に出た。途中美濃の国にさしかかった時、城下に「武芸者求む」の立札を見つけた。近隣の村で、白羽の矢を立てられた若い娘を人身御供しなければ、田畑を荒らされて困っているとの事であった。重太郎の名声を聞き知っていた城主、川尻直次は重太郎を城に呼び、武具を用意するので山神を退治してほしいと頼んだ。引き受けた重太郎は娘の代わりに山神の神社に行き、見るも恐ろしい怪物「ヒヒ」を見事退治したとして有名な岩見重太郎武勇伝「ヒヒ退治」を北町若連山車風に趣向いたしました。
