風流 金沢不動明王(大日聖不動明王)

16番運行
物語部門

風流金沢不動明王(大日聖不動明王)

下金沢町若連囃子:鳥越囃子若連

解説

新庄に戸沢藩が出来る以前のこと、地域住民を病魔から救うために、我が金沢に「良学院」が開山され、ご本尊として「不動明王」が安置されたのでした。江戸時代の初期のこと、金沢に住んでいた町娘の「お夏」は、とても美人でしたが、幼少の頃に目をわずらい、お不動様へ病魔退散の祈願の参詣を毎日欠かしませんでした。その「お夏」に前々から横恋慕をしていた一人の侍がわがものにしようとして、お夏の身体に手が触れたその瞬間のこと、「お不動様」が火炎をあらわに、竜を使い、雲を呼び、突風を吹かせ、そんな侍を怒り続けました。間もなく、その侍の悪心がからりと消えて、侍は地面に額をすりつけながら謝ったのでした。しばらくして、「お夏」の目も良くなり、金沢町は平穏無事な町となってますます繁栄したとのことです。この「お不動様」のお祭りは、毎年七月二十八日に行われています。
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