風流 勧進帳

5番運行
歌舞伎部門

風流勧進帳

北本町若連囃子:山屋囃子若連

解説

加賀の国安宅の関守富樫左衛門には、頼朝と不和になった源義経が山伏姿になって、奥州に逃れようとしている主従を捕えよと命が下った。案の定、義経主従は関にさしかかる。富樫は早速訊問した。しかし弁慶は、南都東大寺の勧進行脚だと答えるならば勧進帳を読めと進み出た。仕方なく弁慶は巻物を一つ取り出し勧進帳と称して読みあげる。富樫はさらに山伏に関する色々な問を浴びせるが、弁慶はとっさの機転で答えぬき、関を通る許可が出る強力姿の義経を怪しみ呼び止める。主君の一大事と弁慶は心を鬼にして金剛杖で義経をさんざんに打った。富樫はこの無惨な姿にすべてを推察し、一同を見逃してやる決意をする。
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