風流 慶安太乎記丸橋忠也

9番運行
物語部門

風流慶安太乎記丸橋忠也

落合町若連囃子:不明

解説

豊臣氏滅亡して四十永年三百年の夢その緒についたとはいえいまだ幕府の基礎定まらぬ慶安四年ようやく平安の夢をむさぽろとする幕府施政者遠のその肝を冷やすような事件突如として起った。由比正雪、別所庄左エ門、丸橋忠作を中心とする一味五千余人の蔭謀である。
江戸の総指揮をまかされた忠作は一説に依れば四国の雄、長曽我部元親の子といわれる江戸お茶の水に道場を構え十文字槍の達人として聞えていた。
陰謀がもれ捕手に囲れた忠弥は愛槍を振い捕手も近よれない有様であるこの時与力馬籠弥左エ門は忠弥のみけんに石磯を投げそのひるむ所を捕縛した正雪は駿府に於て自決し幕府てんぷくの陰謀も追に座折した。
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