昔むかし、花果山の仙石から生まれた石猿は不老不死を願い、仙人に教えを請い仙術を身につけ、孫悟空という法名を授かります。それでも満たされず神通力を振りかざし天界にまで殴り込みに行き、「斉天大聖」の位を得ます。調子に乗った悟空は不老不死の霊力がある蟠桃園の仙桃や太上老君の金丹を食べ尽くし天界を逃げ出します。
天帝は激怒し、天兵十万と哪吒太子らを向かわせますが苦戦を強いられます。そこで観世音菩薩の助言を得て、顕聖二郎真君を差し向けると二郎真君は悟空を追い詰め、太上老君とともにようやく悟空を捕らえます。
天帝は悟空を八つ裂きの刑に処しますが、不老不死の力を得ている悟空には、刀も斧も火も役に立ちません。最終手段として太上老君の八卦炉で溶かそうとしますが、中から飛び出し、手がつけられない状態となってしまいます。そのため、天帝は釈迦如来に助けを求め、如来は悟空を取り押さえ、五行山に封印してしまいました。三蔵法師と出会う500年前のお話です。