「絶景かな、絶景かな~。」天下をねらう大盗賊・石川五右衛門が、京都の南禅寺の山門の上から、満開の桜の花を眺めながら詠んだセリフです。そこへ、一羽の鷹が手紙をくわえてやってきます。その手紙を読むうちに、五右衛門自身が宋蘇卿の子で、かねてから養父・武智光秀の仇としてつけ狙っていた真柴久吉が実父の仇でもあることを知ります。怒りと復讐に震える五右衛門に捕り手が絡みます。そこに巡礼姿に変装した久吉が現れ、五右衛門と対面する場面です。
金門五山桐の中でも有名な天地の見栄、葛龍抜けの場を忠実に再現しました。