風流 寿鏡獅子

5番運行
歌舞伎部門

風流寿鏡獅子

千門町若連囃子:本合海囃子若連
歌舞伎部門最優秀

解説

 正月の千代田城(江戸城)の大広間。鏡餅を引いて回る恒例行事の「お鏡曳き」を前に、将軍のご所望によりお小姓弥生の踊りが始まります。お茶の点前をしているところを引き出された弥生は、恥じらいながらも数々の踊りを披露していきます。そして、神前に飾られた手獅子を取って舞い始めると、不思議にも手獅子に魂が入って弥生の意思とは関係なく動き出し、弥生をいずこともなく連れ去ってしまいます。そのあとに胡蝶の精が現れて、牡丹と戯れるように舞います。胡蝶の舞ののち、獅子の精が現れ、胡蝶の精が戯れる中を勇壮な毛振りを見せ、激しく踊りを舞うという歌舞伎の名場面です。

 獅子と牡丹は、豪華絢爛のお祝い事の象徴であり、紅白の獅子でユネスコ無形文化遺産登録のお祝いとしました。

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