風流 紅葉狩

6番運行
歌舞伎部門

風流紅葉狩

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

 紅葉狩りに信州戸隠山を訪れた平維茂は、道中、更科姫と名乗る美しい女性と出会い宴に誘われました。勧められるがまま酒を飲みつつ姫の美しい舞を眺めるうち、維茂はついつい眠り込んでしまいました。舞いながら維茂が酔いつぶれたのを確かめると、更科姫はそのまま姿を消してどこかへ消えていってしまいました。夕暮れ時、どこからともなく戸隠山の山神が現れ、維茂に「姫は実は鬼女だ」と警告し、あの手この手で起こそうとしますが、維茂は全く起きません。さすがの山神もついには呆れて帰ってしまいました。辺りが暗くなる頃、鬼女に姿を変えた姫が現れて維茂に襲い掛かってきました。ようやく目覚めた維茂が神通力を宿した名刀「小烏丸」でこれに立ち向かい追い詰めた、というところで物語は終わります。

 見どころは、更科姫との出会い、山神の登場、最後の戦いの場面を山車の上で表現しており、前半の穏やかな様子と後半の荒々しい様子の違いをお楽しみください。

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