風流 梶原平三誉の石切

8番運行
歌舞伎部門

風流梶原平三誉の石切

北本町若連囃子:山屋囃子若連

解説

鎌倉八幡宮社頭には大庭三郎、弟俣野五郎等参詣の帰途青貝師六郎太夫親娘が兼ねて御願の名刀を買上げて呉れと頼む。弟俣野の五郎は試し切りもせず求める可きで無いと強く云い出したので、其の鑑定を梶原に乞うた。梶原は辞退したが二つ胴を切って試して呉れと云う。生憎死罪の決った囚人は一人しか居ないと言うので、そんなら私を重ねてニッ胴にして呉れと頼む。梶原は刀を振り上げて切ったが、囚人と六郎太夫の縄丈けが切れたので、大に嘲笑して帰った。其の後、梶原は親娘を石の手洗鉢の傍に招き、名刀を振上げ切下せば見事に二つに割れた。「斬り手も斬り手、剣も剣」六郎太夫大に驚き見入る。歌舞伎の粋と云われる名場面である。
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