風流 出世太閤記物語

4番運行
物語部門

風流出世太閤記物語

大正町若連囃子:休場囃子若連

解説

その身関白となり、日本平定はもとより遠く朝鮮まで兵を派した秀吉幼い日の物語
うるんだ様なおぼろ月が中天にかゝり土手の月見草がいきいきと花を開いているここ三河国、矢作川のほとり突然土手の上に一つの影があらわれたこのよふけどうせまともなものではない。しばらく辺りをうかゞった彫がうしろに手をふった、たちまらあらわれた数十人の人影。一見して野武士の一団とわかる。この時ふと頭領らしい男が橋の上のコモをはねのけた、ざわめく男たちそこにいたのは十二、三才の男の子だった「なんだお前は」「なに人を起してなんだって言いぐさがあるか」「ホウ大した元気だな」「よけいなお世話だ子供だと思ってバカにすると承知しないぞ」日吉丸と蜂須賀小六の出逢の名場である。
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