風流 勧進帳

3番運行
歌舞伎部門

風流勧進帳

上万場町若連囃子:小泉囃子若連

解説

兄源頼朝の逮捕の手を逃れ、山伏姿に身を変え奥州に落ち延びる義経主従を「安宅の関」の関守富樫左衛門が怪しんで『一人も通すことまかりならぬ」と詮議し、東大寺建立のための諸国勧進(寄付集め)の僧であれば勧進帳を所有している筈だから読めと追求する弁慶は白神の巻物を勧進帳と偽り大胆にも読み上げる。この時富樫が除くのを弁慶がはずし“山伏問答”の緊迫した場面の末ようなく関所通過をみとめられるが強力姿に見をやつした義経を番卆が見とがめ、あわや露顕したかと思った時、弁慶の機転で義経を金剛杖で打擲し、漸くのことで虎口を脱し落らのびる義経一行であった。
数ある歌舞伎十八番の中でも最っとも上演され最っとも有名な名場面であります。
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