風流 参会名護屋「恋の鞘当」

13番運行
歌舞伎部門

風流参会名護屋「恋の鞘当」

上万場町若連囃子:小泉囃子若連

解説

頃は元禄、処は花の吉原で、優美で二枚目の「名護屋山三」と、武骨で、線の太い、男らしい「不破伴左工門」の二人の武士が、往来での、ゆきちがいに、刀の鞘が、触れ合ったのが争のもと、遊廊に咲き競う、美女、「葛城」をはさんでの恋の横恋慕、市村座で、当り狂言、初代団十郎以後、市川家の歌舞伎十八番の中では一番、古い、名場面であります。なお、芝居の筋から転じて、一般でも、一人の女をはさんで、二人の男が争うことと、鞘当と云うことになったのであります。
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