風流 玉藻前化生輝裳

7番運行
歌舞伎部門

風流玉藻前化生輝裳

川西町若連囃子:小泉囃子若連

解説

 左大臣薄雲皇子は、鳥羽天皇の兄だが皇位につけなかった不遇の皇子でありました。周りの者を恨みながらも、左大臣藤原道春の娘桂姫に対し人知れず思いを寄せていました。

 化生の謀により桂姫は薄雲皇子の使者に殺され、悲哀に暮れる王宮で、桂姫の妹藻女に成り変わった化生は、美貌と知略で法皇の寵姫となり、名を玉藻前と変え、権力をその掌中に収めようとします。

 その化生こそ、天竺では華陽夫人、大陸では紂王の妃妲己と呼ばれた魂魄でしたが、陰陽師阿倍泰成により見破られ、二尾の狐の招待を表し宮中より脱し、遠き那須野へ逃げうせたのでした。

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