風流 一寸法師 京都成り上がり

2番運行
物語部門

風流一寸法師 京都成り上がり

新松本町若連囃子:泉田囃子若連

解説

 昔むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人には子供がいなかったので住吉の神にお願いしたところ親指ほどの男の子が産まれました。二人は一寸法師と名づけました。ある日、一寸法師は武士になる為、京へ行きたいと言い、お椀を船に箸を櫂にし、針を刀の代わりに持って旅に出ました。そしてようやく京の都に着き、三条の大臣の屋敷に行き仕官を願いました。大臣は小さな体なのに元気なところを気に入り、一人娘の春姫の家来として仕えるようにと言いました。ある日、一寸法師と春姫が清水寺へお参りに行く途中、赤鬼が現れ春姫をさらおうとしましたが、一寸法師が鬼の前に立ちふさがり、見事に追い払いました。そして、春姫は鬼の落としていった打出の小槌で一寸法師の体を大きくしました。鬼退治の手柄を認められた一寸法師は、春姫と結婚しいつまでも幸せに暮らしたそうです。この物語は子供の成長と勧善懲悪の名場面です。

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