風流 “戻橋”

4番運行
歌舞伎部門

風流“戻橋”

鐵砲町若連囃子:福田囃子若連

解説

源頼光の四天王の一人渡辺網は内裏警護の任を帯びて都に上っていた。網は幸君の命を受け、組仲郷の姫君の許へ恋文を届けた。その帰途、一条戻橋に差しかかる。時は卯の花香り目冴える初夏の宵、被衣を覆った女現われ道連れとなる。その女のあまりの美しさに網は思わず見惚れるが、水面に映った形相恐しき鬼女婆に我に返り、主君より賜りし名刀髭切の太刀で鬼女の腕を切葱す。鬼女は轟く雷鳴と稲妻に映える雲中に姿を消え失せるという歌舞伎の名場面であります。
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