風流 勧進帳

2番運行
歌舞伎部門

解説

勧進帳は、歌舞伎代表作の一つであります。
源義経主従が、兄頼朝の討手をのがれるため、山伏姿に変じて奥州の藤原氏へおちのびる途中安宅の関にさしかかりました。
弁慶は、勧進帳(東大寺再建募金行脚の趣意書)を大音声で読み上げ通過しようとしますが、頼朝の命を受けていた関守の富樫左衛門尉は、強力を義経と見破って、「山伏にかぎり一人も通すことはできない、たって通るなら命をもらう」と迫ります。並の問答では無理とさとった弁慶は、証しをたてるため、やむなく断腸の思いで、金剛杖を振り上げ渾身の力で義経を打擲するのでした。その忠節に感じた富樫は、義経一行を見のがしてやる物語であります。
戻る