風流 寿曽我「工藤館対面の場」

13番運行
歌舞伎部門

風流寿曽我「工藤館対面の場」

千門町若連囃子:本合海囃子若連

解説

工藤左衛門祐経に殺された河津三郎祐泰の子、十郎・五郎の兄弟は、母の再婚先の曽我姓になり、艱難辛苦十八年を経て、十郎祐成・五郎時致と言う若武者に成長した。一方、源頼朝の重臣となった祐経は、栄ある巻狩総奉行を仰付けられ、多くの武将が工藤館に詰めかけて祝宴が催された。兄弟はこの機会に乗じ、朝日奈らの執り成しにより、父の仇祐経との対面を果たすことができた。祐経は、この兄弟を河津三郎の遺児と悟り、殺害の顛末を語り聞かせ、「対面のその印」とばかり、巻狩場の通行手形を与える。兄弟は、潔く討たれる覚悟の祐経の本心に感じ入り、巻狩での再会を約して別れる。
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