風流 梶原平三誉の石切

7番運行
歌舞伎部門

風流梶原平三誉の石切

北本町若連囃子:山屋囃子若連

解説

参詣で出会った大庭兄弟に刀の鑑定を頼まれた梶原平三は、それがまぎれもない名刀と判断。ところが刀の売値は三百両の大金のため、試し斬りが必要になってくる。人間の胴体を二体合わせて真っ二つにできるというふれこみの刀。だがあいにく試し斬りできる罪人は一人しかいない。源氏再興の軍資金のため金がすぐにでも必要な刀の売り手、六郎太夫は焦りのあまり自分の体を試し斬りに提供することになる。鑑定をした責任から、その試し斬りをかってでた梶原は、結局二体を斬ることに失敗。大庭兄弟に鑑識眼を疑われて笑われるはめに。六郎太夫も絶望して自殺を図るが、その時初めて梶原はわざと失敗して六郎太夫を助けた事情を説明。名刀である証拠に、石の手水鉢を真っ二つにしてみせる。梶原という男、平家に所属しながら挙兵して間もない源頼朝の器量を見抜き、頼朝の危難を救った男。刀だけでなく人物鑑定にも優れていた。
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