風流 雪の関の扉

13番運行
歌舞伎部門

風流雪の関の扉

上万場町若連囃子:小泉囃子若連

解説

桜好きの仁明天皇がなくなり、家来の良峰家貞は、墨染桜の傍に庵を建てその菩提を弔らっていた。
逢坂の関の関守関兵衛(実は天下を狙う大伴黒主)は占いによって、三百年を越えるその桜の木を切り護摩木を作り班足大子の塚の神を祈れば天下取りの大願成就疑いなしとの卦を知り、かねて宗貞と恋仲の小町姫(桜の精)が訪れてきたのをさいわいに二人の仲をとりもち宗貞に近づいた。
今宵こそ桜を大緘(マサカリ)で切りつけようとすると、墨染桜の精がまぼろしのように出て来て正体を見破り、大伴黒主の企ては崩れさったのでした。
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