風流 梶原平三誉石切

20番運行
歌舞伎部門

風流梶原平三誉石切

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

石橋山の合戦に頼朝が敗走した後の鎌倉。平家の大庭三郎景親に、青貝師(らでんの細工師)六郎太夫と娘梢(源氏の武士と許嫁)が刀を売りに来ました。その時参詣で出会った梶原平三に、大庭三郎景親が鑑定を依頼したところ、まぎれもなく名刀と判断しました。大庭は、三百両の値をつけたものの信じることが出来ず、試し斬りに至ります。六郎太夫が一命を救われる舞台が一変し、三幕では、梶原平三が石の手水鉢を真っ二つに切って、名刀の本領を見せつけました。源氏再興のため軍資金が必要な六郎太夫と、平家にいながら源頼朝の器量を見抜き、危難を救った梶原平三。名刀が折りなす心と心の絆が深まる名場面です。
戻る