風流 義経千本桜「伏見稲荷鳥居前の場」

19番運行
歌舞伎部門

風流義経千本桜「伏見稲荷鳥居前の場」

新松本町若連囃子:泉田囃子若連

解説

兄源頼朝に謀反の疑いをかけられ追われる身となった義経に、伏見稲荷の鳥居前で会うことの出来た静御前は、同行を許されず、義経が朝廷より賜った名器「初音の鼓」を形見として託され、泣く泣く別れます。そこへ鎌倉方の追手、逸見藤太が現れ、静御前は、鼓もろとも捕らわれそうになりますが、そこへ忽然と現れた義経の家来、佐藤忠信(狐忠信)が逸見藤太を蹴散らして静御前を救います。実はこの姿は本当の忠信ではなく、「初音の鼓」の皮に張られた母狐を慕ってやってきた子狐が忠信に化身していたのでした。舞い戻ってきた義経は、忠信を褒め称え愛用の鎧を与え、静御前の守護を命じるという歌舞伎の名場面です。
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