風流 鬼若丸乃鯉退治

14番運行
物語部門

風流鬼若丸乃鯉退治

清水川町若連囃子:福宮囃子若連

解説

姫路より北西約二里の地点に書写山円教寺という西国二十七番目の寺があった。この寺の稚児鬼若丸(後の武蔵坊弁慶)は学問手習いなど何もせず兵法の稽古に勤しんでいた。ある時、寺の小坊主達が大声で騒ぎ立てているので、鬼若丸が見に行くと、目の下八尺余りもある大鯉が暴れていた。それを見た鬼若丸は「何だ此れしきの物俺一人で捕まえてみせる」と叫ぶと、大鯉の背にひらりと飛び乗り、短刀を振りかざし一突でとらえた。後に鬼若丸は書写山を追われ比叡山に篭り、修行の後、源義経に従い、一生義経に尽くすという弁慶幼少のころの一場面である。
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