風流 歌舞伎十八番 象引「豊島館の場」

2番運行
歌舞伎部門

風流歌舞伎十八番 象引「豊島館の場」

沖の町若連囃子:山屋囃子若連

解説

武蔵国で天竺渡来の象が暴れて、民が困っていた。治安を預かる豊島家が家督相続を控えていた頃、都より勅使大伴大臣褐麿がやってきて、象が暴れているのは関東守護の任を疎かにしている豊島家がいけないと言いたて、自らが象を退治してやるから換わりに息女弥生姫を差し出せと無理難題を持ち出した。そこへ箕田源二猛が「待った」をかけた。豊島家奥庭へ象が現れ、象を退治しようと猛と褐麿が引合ったところ、象が急に大人しくなった。褐麿が弥生姫を手に入れたいばかりに象に術をかけて操っていたのが解けたのだった。豊島家に相続の許しが帝より出され猛は象を与えられ、ゆうゆうと引き揚げて行く。
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