風流 暫

5番運行
歌舞伎部門
2014_05_01
歌舞伎部門最優秀

解説

言わずと知れた三升の紋の成田屋。市川團十郎、市川海老蔵など歌舞伎界最高の名跡をもつ市川宗家。特に荒事を得意とし、お家芸として選定した歌舞伎十 八番は今現在の世でも絶大な人気を誇 る。その十八番の中でも群を抜いて上演される三本の中のーつ「暫」。
荒事の代表作として海外でも上演さ れる「暫」は、歌舞伎の化粧、衣装の美学をすべて集積した演目としても有名で ある。 「場所は鎌倉八幡宮社頭、皇位へ即こ うと目論む悪党の清原武衡が、自らに反対する加茂次郎義網ら善人を捕らえる。 清原武衝が成田五郎ら家来に命じて、義網らを打ち首にしようとしたとき、「しばらくー」と大声が発せられ鎌倉権五郎景政がさっそうと現れて助け、武衡の無道をとがめ威風堂々と帰って行く」
と筋書きが簡単明瞭な為に常に人気 の演目となっている。また本来が毎年の顔見世興行の演目だったため、筋書きや内容よいりもむしろその体裁(見た目)の方が重要な演目だったとされている。

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