風流 一条戻橋

1番運行
歌舞伎部門

風流一条戻橋

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

源頼光四天王の一人渡辺源次綱は、羅生門に妖怪が出ると聞き、その正体を突き止めに向かう途中、一条戻橋へさしかかります。そこで扇折り小百合という美女に会います。小百合は六条の扇屋に帰るが、一人では夜道が心細いため綱に道連れになって欲しいと頼みます。二人が連れ立って歩くうち、小百合が綱を口説きます。その時ふと川に目をやると水面に鬼の影が映っていたため綱が問うと、小百合は愛宕山の鬼女でありました。正体を現した鬼女を追い詰め、名刀髭切でその片腕を切り落としました。復讐を誓って呪いの言葉を残した鬼女は、虚空春香に姿を消して行く。新古演劇十種の一つで、歌舞伎の名場面であります。
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