風流 道成寺

4番運行
歌舞伎部門

風流道成寺

清水川町若連囃子:福宮囃子若連

解説

御存知「鐘に恨みは数々ござる」のせりふと共に繰り広げる「道成寺」もので、数ある道成寺物の代表作であります。
恋に狂った清姫は、恋する男安珍の跡を追って、白拍子に身をやつし、安珍のかくれた紀州の道成寺にたどりつきました。
その日は、道成寺の鐘供養、寺僧たちは女人禁制をたてにとり、寺内に入ることは禁ずる。然し白拍子ならば一曲舞え、ならば許してやろうと云われ、清姫は喜んで舞い始める。かねて目をつけていた鐘「安珍を隠してある」に近寄り蛇体となって、鐘にまつわりつき、すさまじい形相と変り恋の炎で鐘をとかし、安珍を殺そうとする。
その時これを押さえようとした道成寺の寺侍大館左馬五郎は大竹を振りかぶり清姫と大立廻りをするという、歌舞伎十八番の荒事風「押し戻し」の舞台面です。
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