風流 「石川五右工門」釜入の場

2番運行
物語部門

風流「石川五右工門」釜入の場

大正町若連囃子:休場囃子若連

解説

忍術の開祖、百地三太夫に弟子入りした石川五右衛門は、まさに怪盗と呼ぶにふさわしい男だった。
所もあろうに南禅寺の楼門に居をかまえ「絶景かな、絶景かな」と気取るかと思えば、天下の太閣豊臣秀吉の首をねらったりする。「千鳥の香炉なかりせば」と秀吉が青くなったというから面白い。いかに秀吉が恐怖を感じたか、それは五右エ門の刑に表われている。
釜ゆで――この残忍極まるこの極刑に、五右エ門の子供までも加えたのである。
「浜の真砂は尽きるとも」皮肉とかす熱に耐えながら五右エ門は、最後まで我が子を頭上にささげていたといわれる。五右エ門とても、子を思う親の心に変りはなかったのであろう。
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